バイオロギングソリューションズについて
バイオロギングソリューションズは、日本で生まれたバイオロギングを発展させ、世界をリードするソリューションを提供するために設立しました。日本の微細加工技術と、突き詰めた設計・開発により日々、究極のデバイスを作れるよう開発を進めております。 バイオロギングは何よりワクワクする発見を提供してくれます。あなたが取得したデータには今まで誰も見たことがなかった新発見の法則が潜んでいるかもしれません。生物や自然が持つ何らかの法則(Laws)を記録(Logging)するための装置として、LoggLawシリーズを展開しております。
一般
バイオロギングを用いることで、以下のような情報が得られます。
これらの情報は、生態学的研究や野生動物の保全管理、環境変化への適応、人間と野生動物の共存方法の開発などに貢献します。
バイオロギング(biologging)という言葉は、バイオ(生き物)とロギング(記録する)を組み合わせた和製英語です。
バイオロギングが生態観測に用いられたのは1960年代にアザラシに深度計を取り付けた時が始まりと言われています。2003年に国立極地研究所で行われた第1回国際バイオロギング科学シンポジウムで内藤靖彦博士(国立極地研究所名誉教授)によって提唱され、国際的に定着しました。以後、3年ごとに国際会議が開かれ、2024年3月には、東京で第8回国際バイオロギング科学シンポジウムが開催される予定です。
バイオロギングは手法でもあり、1つの学術分野としても大きな発展を遂げており、2017年には、バイオロギング科学の国際的な相互協力や発展を目的とし国際バイオロギング学会が発足しています。
日本国内では、バイオロギングの研究を行う有志らによって日本バイオロギング研究会が発足され、国内のバイオロギング研究の発展や情報交換の場として維持されています。
生態観測手法として、バイオロギング以外には、例えば、環境DNAや微量元素分析が挙げられます。バイオロギング、環境DNA (eDNA)、および微量元素分析は、それぞれ異なる生態学的手法であり、独自の目的と応用があります。以下に、それぞれの手法の違いを説明します。
これらの手法は、それぞれ異なる情報を提供し、異なる目的や応用があります。バイオロギングは、生物の行動や生理学的データをリアルタイムかつ高解像度で追跡することに焦点を当てています。一方、環境DNAは、環境中の生物種の存在や分布を調査し、微量元素分析は、生物の生態学的歴史や生活史戦略を解明するのに役立ちます。これらの手法は、それぞれの目的に応じて組み合わせて使用されることもあります。例えば、バイオロギングで得られたデータを、微量元素分析や環境DNAの情報と照らし合わせることで、より詳細な生態学的理解が可能になります。
総じて、これらの手法は、生態学的調査や保全活動において重要な役割を果たしています。それぞれの手法が提供する情報を適切に活用することで、生物種の保全、生態系管理、および生物多様性の維持に貢献できます。
バイオロギングとバイオテレメトリーは、どちらも生物学的データを収集・解析する方法ですが、データの収集・伝送方法に違いがあります。
バイオロギング: バイオロギングは、生物体にデータロガー(記録装置)を取り付けて、生理学的パラメーターや行動データを一定期間記録し、後で解析する方法です。バイオロギングでは、データはリアルタイムで送信されず、データロガーを回収するか、データロガーがデータを自動的に送信するように設定されるまで待つ必要があります。バイオロギングは、深海生物や極地の動物など、電波が届かない場所や長期間の観察が必要な状況で特に有用です。
バイオテレメトリー: バイオテレメトリーは、生物体からリアルタイムでデータを遠隔で収集・送信する技術です。通常、動物や人間に取り付けられたセンサーや送信機を使って、生理学的パラメーターや行動データを無線通信で伝送します。これにより、研究者は動物の位置、運動パターン、心拍数、体温などをリアルタイムでモニタリングできます。
以上より、バイオテレメトリーはリアルタイムでデータを送信するのに対し、バイオロギングはデータを一定期間記録した後で解析する点で両者は異なります。どちらの技術も、生物の研究や環境保全に寄与しています。
製品について
バイオロギングソリューションズでは大きくわけて、水中生物用、陸上生物用、環境観測用のロガーを販売しております。一方で、これらは代表的な用途であり、例えば水中生物用のロガーも陸上生物用や環境観測用のロガーとして使用できる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
ロガー製品の納期は通常、受注後1ヶ月半〜2ヶ月です。ですが調査や実験のタイミングに合わせてできるだけ調整いたしますので、お気軽にご相談ください。
ロガーの装着方法は、主に、生物の体の外に取り付ける外部装着、体の中に取り付ける内部装着があります。それぞれの具体的な装着場所や装着方法は、対象生物や実験目的、データ回収方法などによって異なります。バイロギングソリューションズではバイオロギングに関するコンサルティングも行っております。詳しくはお問い合わせください。
最適なロガーは使用の目的や対象生物、使用環境によって異なります。また最適なセンサや、その計測間隔などの設定も使用目的により異なります。詳細はお問い合わせください。
ロガーからはセンサによる時系列データを得ることができます。解析によってはじめて生物の行動や生態的な特徴や、行動圏、生理反応、生息環境などについて把握することができます。解析内容は、データの特性や目的により異なります。バイオロギングソリューションズでは、解析のコンサルティングや、レポート発行も行っております。詳しくはお問い合わせください。
対象生物や使用環境(水中・陸上)などにより回収方法が異なります。常時、陸上にいる陸上生物や、陸上に出るタイミングがある水中生物などは、電波によりデータ回収ができます。一方、常時水中にいる生物からは、個体の再捕獲、切り離し回収などの手段があります。生物のサイズにより、装着可能なロガーが異なり、回収方法が変わります。詳しくはお問い合わせください。
はい、弊社ではデバイスの使用方法やデータ解析についてのトレーニングを提供しています。また、製品に関するサポートについては、弊社のウェブサイトからお問い合わせいただけます。