サル・イノシシ・シカ・カワウなどの鳥獣害による農産物の被害は、年間約155億円(令和3年度 農林水産省より)と言われます。バイオロギングソリューションズでは、鳥獣の生態を理解し、共生するためのロガーとクラウドシステムを展開しています。

LoggLaw G2|鳥獣害対策用GPS

LoggLaw G2では、陸上動物や鳥類の長期間の移動追跡を行うことができます。GPSデータが携帯電話網を介して、一定間隔で自動送信されますので、再び再捕獲する必要はなく、リアルタイムにデータを回収することが可能です。太陽電池を搭載していますので、太陽光により運用期間を延長することができます。電池がなくなっても太陽光により充電されれば、自動的に復帰し、再びGPSデータの計測・送信を開始します。

LoggLaw G2S (鳥類モデル)

中型の鳥類(カワウ、カラスなど)や小型の動物など

 

LoggLaw G2C (首輪モデル)

サル・シカ・イノシシなど

 

  

アニマルポータル|鳥獣害対策用総合ポータルサイト

鳥獣害対策の総合プラットフォーム・アニマルポータルでは、目撃・被害情報等のデータやLoggLaw G2のデータを可視化し、出没位置情報の早期把握や行動圏の把握を行うことができます。詳細はこちらより御覧ください。

アニマルポータル

 

位置情報が何に使えるか?

鳥獣害が起こる要因としては国の保護政策により動物の個体数が増大したことや、中山間地域の過疎化や高齢化が挙げられます。また、今後、地方の人口減少や大都市の一極集中により、過疎化はますます進行すると予想され、人里に下りてくる鳥獣の数も増えることが予想されています。

鳥獣害対策としては、鳥獣の個体数を減らすことが挙げられますが、ただやみくもに動物の個体数を減らしても被害が減るわけではないところが鳥獣害対策の難しいところです。

例えば、ニホンザルは捕獲をすると群れが分裂してしまい、かえって被害エリアが拡大したケースもあります。確実に被害を減らすためには動物それぞれの生態を理解し、増えすぎてしまった場合は生態学の理論に則り、個体数を減らすことが重要です。

また、カワウについては、都道府県をまたいで移動することがわかってきており、一つの都道府県が対応しても別の都道府県から新たな個体が供給されることが挙げられます。

このため、「地域ごとに鳥獣の生態を理解すること」が「効果的な対策の検討」や、「地域での合意形成」に不可欠であり、ロガーによる生物の生息場所のモニタリングが貢献するところとなります。

 

ケース1:カワウ

カワウは”ねぐら”と索餌場を移動していると言われますが、”ねぐら”の正確な位置は特定が困難です。GPSロガーであるLoggLawG2を取り付けることで、カワウの移動パターンや移動範囲だけではなく、ねぐらの位置を把握できます。営巣地にドライアイスなどを投入し繁殖抑制することが行われています(水産庁内水面に関する情報より)

栃木県Digitak Hub

(栃木県デジタルHubの紹介ページより)